エクストリーム退社で高崎に行ってきた

大げさですね。会社からそのまま旅行に行くことはそんなに珍しいことではないと思います。
バブル期は金曜の夜にグアムへ出発して日曜夜や月曜早朝に帰ってくるプランがメディアで紹介されてました。
自分の仕事は月に何度か泊りがあり、朝出社して翌日の午前中に退社しそのまた翌日が休みというスケジュールになっています。
ですので余裕のあるタイムスケジュールで泊り明けの日に泊りがけで出かけることができます。
リフレッシュが目的でこうした小旅行を最近するようになりました。足の延ばせるお風呂、高速なインターネット、ふかふかのベッドと自宅よりビジネスホテルのほうが快適なので。リフレッシュが目的なので観光にはあまり重点を置いてません。
というわけで今回は高崎を選びました。なんと群馬県です。ネットで聞く噂とは全然違います。って当たり前ですよね。群馬の人、ごめんなさい。
群馬はスキーで何度も行ったことがありますが、都市に滞在するのは初めてです。
ホテルは前回秋田に行ったときに利用したドーミーインが良かったので今回も利用させていただきました。
朝食は秋田のほうが種類が豊富でおいしかったですね。ホテルの大きさが秋田に比べて小さかったので規模の差がそのまま出たかなという感じです。
今回は時間の余裕があり少し散歩をしてきたので写真を何点か貼ります。

高崎城址です。面影はこれくらいしかないようです。 f:id:tomotsky:20160519092910j:plain
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どちらも音楽ホールみたいです。 f:id:tomotsky:20160518215030j:plain
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高崎は「音楽の街」をうたっているようで駅にもストリートミュージシャンが自由に演奏していいコーナーも用意されています。

和田橋から見た烏川と遠くの山並み。
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路地裏の猫。
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こっちを向いてたんだけど、カメラを出したらあっちへ行っちゃった。

高崎で気に入ったところは駅の中に観光客向けというか地元食材をうたった食べ物やさんが何店かあったことです。地元客が大事なのはわかりますが全て全国チェーンのお店というのも味気ありません。
こういう小さいことで、また来ようかなという気になるものです。

ぐんまちゃんの休日

ぐんまちゃんの休日

職業進化論

かつて声優の仕事は売れない舞台俳優のアルバイトだったと聞いたことがあります。現在ベテランと呼ばれる声優さんはかつて俳優を志していた方が多いようです。
またイラストレーターも画家のアルバイトと呼ばれた時期があったようです。筒井康隆氏のエッセイに書かれてました。読んだのが30年以上前なので書かれたのは40年以上前でしょうけど。
今ではどちらも独立した人気職業です。また、もとの職業とは異なったスキルを求められるようにもなりました。
そこで思ったのが職業も生物のように進化していくものであると。声優は俳優から、イラストレーターは画家から進化したといえます。
進化論になぞらえれば21世紀に入ってプログラマーカンブリア爆発を起こしたともいえます。聞いたことのないカタカナを日々目にしますよね。
そして進化していく職業があるのならば絶滅する職業もあるということです。

職業は進化していくものと考えれば、今後の仕事の仕方も変えられます。
一所懸命努力してとうとうあこがれのあの職業に就くことができた。ところが、そこはもう過当競争で仕事をこなすたびに疲弊していくレッドオーシャンになっていた。
そのとき、どうしたらいいでしょう。あきらめて違う職業に就くのも一つの手ですが、その職業で一年生から始めますか。
進化する、進化させるという考え方を知ってたら、今までとほんの少し違う努力をすれば、新しいブルーオーシャンが開けるかもしれません。
生き残るのは変化に対応できたものだけだと言われてます。
変化に対応できる柔軟性を身につけていきたいものですね。

あっ、メディアクリエイターは絶滅すると思うよ。

「ない仕事」の作り方

「ない仕事」の作り方

三菱自動車の思い出

以前勤めていた会社は三菱自動車を担当していた広告代理店の下請けをしていたこともあり、三菱の話をよく聞くことがあったのでその話を書きます。
当時、三菱はGDIエンジンという新しい機構を搭載したエンジンを発表しました。リーンバーン、希薄燃焼エンジンの一種です。
エンジンはガソリンを燃やして走るのですが、そのまま燃やすのではなく気化させ空気と混ぜて燃やすというか爆発させて、そのエネルギーを取り出します。
そのときのガソリンと空気の割合を空燃比と言いますが、そのガソリンの割合を低くしたのが希薄燃焼、リーンバーンと呼びます。
イメージとしてガソリンを薄くした方が燃費がいいことは想像できると思います。
ですがガソリンエンジンはもう長い時間開発されてきた技術です。理想的なガソリンと空気の割合なんてとっくの昔に答えが出ています。
その常識にチャレンジして様々な技術を追加して生み出されたのが三菱GDIエンジンです。
燃料消費−35%、パワー+10%、CO2排出量−35%は最初にGDIエンジンが搭載されたギャランの広告に書かれた数値です。当時はCO2排出量を減らしたというのがブームでした。
先ほどガソリン薄くすると燃費が良くなると書きましたが無条件でそうなるわけではありません。何かを犠牲にせずに良くなることはありません。
ではなにを犠牲にしたかというと答えは簡単。馬力、パワーです。
燃料をけちったらパワーが減る。自然の摂理になにも反してません。
もう一度広告を見直すと「燃料諸費−35%、パワー+10%」と書いてあります。
燃料を減らしてパワーを増やす。どのような技術革新でこれを成し遂げたのでしょう。
その前に、そもそもマイナスとかプラスとかなにと比較してのことでしょう。
それは前の機種との比較でスマホなんかと一緒です。新しいiPhoneの発表会で昨年のモデルと比べてこれだけスピードアップしてバッテリーの持ちも長くなったと誇らしげに言ってますよね。
結論としてカタログに載せられる数値が−35%、+10%になったと言うことです。
燃料消費は10・15モード燃費という数字が全メーカー共通であります。その数字が35%改善された。
パワーの方は最高出力が前のモデルより10%アップした。
それぞれが独立した数字なのです。
そしてCO2排出量はカタログに載せる必要はありませんが、当時流行だから広告には登場しました。数字の根拠はガソリンの使用量に比例するだけです。
いろいろと調べたら、やはりガソリンを薄くして馬力をあげるのは無理なようで、馬力が必要なときはガソリンを普通の濃度にするそうです。
燃費を計るときはガソリンを薄くして計る。馬力を計るときはガソリンを薄くするのをやめる。
簡単なトリックです。
一応インチキではありません。ガソリンが薄くなるときの条件が示されていて、その通りの動作はしたようなので。
加速が必要なときアクセルを踏み込むと通常の燃料濃度。定速走行だとリーンバーン。大ざっぱにいうとこんな感じです。
この事実を知ったときに三菱は信頼できないメーカーだなと思い、今後三菱の車は買わないと決めました。
嘘はついていないけれど不誠実です。
実際の走行ではリーンバーンでの走行時間はかなり短かったようで、発売されてかなりのクレームが入ったそうです。
そのときの三菱の対応は「アクセルを急激に踏まない」「必要のない荷物は載せない」などと書かれた自動車の燃費を良くする方法というリーフレットを配ることでした。
当社に持ち込まれたのはGDIエンジン搭載車を海外で販売するにあたってそのリーフレットの外国語版を作る案件でした。
その話は結局立ち消えになりましたけど。

この話を書くにあたって、うろ覚えだった記憶を下のサイトで補完させていただきました。
自分も知らなかったGDIエンジンの顛末が書かれています。
car-me.jp

おまけのお話

人事の話もよく出ましたね。その中で引っかかったのが「レッズの社長」という言葉。
浦和レッズの社長の椅子は三菱自動車のポストの1つだったわけです。定期的に本社の人間が入れ替わりで座っていたようです。古き良き時代の日本の会社ですね。
当時のレッズは成績がかんばしくなくJリーグのお荷物チームと呼ばれてました。
いろいろと三菱で不祥事があって株主の構成に変化があってから今のレッズへと変化していきましたとさ。
今回の件でとうとう日産の傘下に入るようですが、レッズにとっては、またいい変化になるんじゃないでしょうか。

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